はじめに
野球は子供たちに人気のスポーツですが、低学年の選手にとって難しい面もあります。技術の習得は大切ですが、何より楽しむことが大切です。楽しければ長く野球を続けられ、自然と上達していきます。本記事では、少年野球の低学年選手が楽しみながら上達できる練習メニューをご紹介します。
基礎を楽しく身につける練習メニュー
低学年の選手は基礎から着実に身につけていく必要があります。しかし、単調な練習では子供たちの集中力が続きません。そこで、楽しみながら基礎を身につけられる工夫がなされています。
ケンケンパでゴロ捕球
子供たちに馴染みのある「ケンケンパ」の動作を取り入れ、ゴロ捕球の練習をします。地面に転がるボールを両手で拾うように捕球するので、ゴロ球への対応力が身につきます。楽しみながら反復練習ができるのがポイントです。
この練習では、以下のようなことに注意しましょう。
- 両手でボールを拾う動作にする
- 腰から膝を曲げて低い姿勢をとる
- 捕球後は素早く送球できるよう意識する
フライキャッチ競争
フライキャッチの練習を競争形式にすれば、子供たちの集中力が続きます。複数のグループに分かれ、一定時間内にキャッチ数を競います。成功するとポイントが入り、楽しみながら反復練習ができます。
フライキャッチ競争では、以下のポイントを意識させましょう。
- 両手を上げて捕球する
- 視界の中央でボールを捕る
- 捕球後は素早く次の捕球に移る
ロングティーのトーナメント
バッティング練習でも遊び心を取り入れましょう。ロングティーでトーナメント戦を行うと、子供たちは野球の楽しさを実感できます。勝ち残りを競いながら、ひたすら打つ練習になります。
ロングティーのトーナメントでは、以下のようなルール設定が考えられます。
- ロングティーからのヒットでポイントを競う
- 守備側もポイントを競う
- 勝ち残りによりトーナメント戦を進行
基礎体力向上のための練習
野球は基礎体力が大切なスポーツです。遊びの要素を取り入れつつ、楽しみながら体力作りができる練習メニューをご紹介します。
ベースランニングリレー
走塁の基礎を楽しく練習できるのがベースランニングリレーです。グループに分かれ、順番にベースを回る形式です。チームで競いながら、ベースランニングの技術を高められます。
ベースランニングリレーでは、以下のようなことに注意しましょう。
- 一塁へ向かう際の走り方
- ベースを回る際の体勢
- 次の走者への確実なタッチ
鬼ごっこトレーニング
体力作りには鬼ごっこがおすすめです。スピードと瞬発力が鍛えられます。例えば「アウトになったら10回ジャンプスクワット」といった罰ゲームを設けると、子供たちは自然と本気でプレーするようになります。
鬼ごっこトレーニングでは、以下のようなバリエーションを組み込めます。
- 走るスピードを競う
- 鬼を増やしてアウトしやすくする
- プレー中の守備での競争も取り入れる
練習をサポートする道具
低学年の選手には、練習をサポートする適切な道具があると良いでしょう。ここでは、おすすめの道具をご紹介します。
低めの打撃ティースタンド
低学年の選手には低めの打撃ティースタンドが適しています。背丈に合わせて高さを調整できるので、スイングを大きく振れるようになります。スイングのフォームが身につきやすくなる良い練習道具です。
トスマシン
ボールを投げる機会を増やしたい低学年の選手におすすめなのが、トスマシンです。ピッチングマシンとは異なり、小さなトスマシンの方が軽量で操作が簡単です。ボールをソフトに投球してくれ、捕球の練習に最適です。
楽しむことが大切
低学年の選手の野球指導では、楽しむことが何よりも大切です。上記の様々な工夫をこらした練習メニューを組み合わせれば、楽しみながら基礎が身につきます。子供たちの集中力の持続にも配慮しながら、適宜休憩を取るなどの工夫も必要です。
褒めて伸ばす指導
低学年の指導では、怒鳴るよりも褒めることが大切です。少しの上達でも褒めることで、子供たちのモチベーションが上がります。楽しみながら練習に取り組めるよう、適切に声をかけ続けることが重要です。
褒め方のポイントは以下の通りです。
- 具体的に褒める
- 小さな成果でも見逃さず褒める
- 全体で褒め合える雰囲気づくり
成長を長期的に見守る
子供の成長には個人差があり、一朝一夕にはいきません。伸び悩む時期もありますが、焦らずに成長を長期的に見守ることが大切です。そして、あくまでも楽しむことを最優先し、強制するのではなく、自発的に野球に取り組めるよう寄り添うことが肝心です。
まとめ
本記事では、少年野球の低学年選手が楽しみながら上達できる練習メニューをご紹介しました。基礎を身につける練習、体力作りの練習、それをサポートする道具など、さまざまな側面から工夫がなされています。低学年の選手に合った指導の在り方も提案しました。子供たちが野球を楽しめるよう、指導者の創意工夫が求められます。楽しむことを最優先し、長期的な成長を見守りましょう。そうすれば、子供たちは自然と上達していくはずです。
よくある質問
少年野球の低学年選手にとって難しい面は何ですか?
少年野球の低学年選手にとっては、技術の習得が大きな課題です。しかしながら、何より楽しむことが大切であり、それができれば自然と上達していきます。
基礎を楽しく身につける練習メニューには何がありますか?
ケンケンパでのゴロ捕球練習、フライキャッチ競争、ロングティーのトーナメントなど、遊び心を取り入れつつ、基礎を楽しく身につけられるメニューが紹介されています。
基礎体力向上のためにはどのような練習が効果的ですか?
ベースランニングリレーや鬼ごっこトレーニングなど、遊び要素を取り入れながら基礎体力の向上が図れる練習が提案されています。
低学年選手にはどのような練習サポート道具が適しているのでしょうか?
低めの打撃ティースタンドやトスマシンなど、選手の身長に合わせて調整できる道具が紹介されています。これらを活用すれば、スイングフォームの習得や捕球練習が効果的に行えます。