災害時、約100人の部員が駆けつける⁈ 広島経済大学の野球部｜大学野球

　今年、テレビドラマで話題になった地域の消防団。高齢化により、その人材の確保に頭を悩ませている自治体も多いという。そんな中、広島県広島市では「消防団サポーター制度」を導入しています。この制度は、広島市消防局が今年4月に導入したもので、大規模災害時等に消防団員の支援を行う事前登録制のボランティアです。広島経済大学の硬式野球部の部員全員（94人）が、「広島市消防団サポーター」に登録しています。
　この制度は、災害発生から初動までに時間を要する手続きなどにより、ボランティアとしてすぐに活動できないもどかしさを感じた経験から生まれました。野球部員たちは、「野球が上手いだけでは本当の意味で強くなれない、多くの方に喜んでもらえるチームであるべきだ」という伝統的な考えのもと、ボランティア活動に参加してきました。その際、災害発生時にすぐに力になれるサポーターへの登録に全員が賛同しました。
　この取り組みは地域の力となり、消防団員の支援を円滑に行うために重要です。