【消えた天才】西武・岸潤一郎 拓大中退「空白の4カ月」に1人 |高校野球
徳島・藍住町で行われたプロ野球ドラフト会議の日、岸潤一郎はゆめタウン徳島の一室で心臓が高鳴っていました。彼は徳島インディゴソックスのドラフト候補生として、NPBからの指名を待っていたのです。仲間たちと一緒に集まり、彼は決意を胸に秘めていました。独立リーグでのプレーは2年間に限ると、彼は心に決めていました。もしもドラフトに指名されなかったら、野球を辞める覚悟がありました。テレビ画面には、佐々木朗希や奥川恭伸の抽選の様子が映し出されていました。しかし、彼はリラックスしていました。「1位や2位の指名は関係ありません。自分が1位や2位になるという保証は全くありませんでした。西武の指名順は宮川哲さん、浜屋さん、柘植さん、井上さんのような感じだったと思います」と彼は語りました。
緊張が次第に高まっていく中、7位でチームメイトの上間永遠投手が西武から指名されました。彼は微笑んでいましたが、喜びの笑顔とは違い、何か思い悩んでいる様子でした。「もちろん、上間にはおめでとうと言いました。しかし、7位で上間が指名されたことで、徳島に残って支配下登録になるというイメージは全くありませんでした。自分自身も、育成契約でもいいからという気持ちはありましたが」と彼は述べました。だからこそ、自分の名前が呼ばれた時には驚きました。「第8巡選択希望選手、埼玉西武、岸潤一郎、外野手、徳島インディゴソックス」とアナウンサーが発表しました。彼はその瞬間、驚きを隠せませんでした。
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