野球部存続の危機→４年で北海道大会出場 スカウト活動なしの別海高校はなぜ強豪校の仲間入り｜高校野球

別海高校野球部の躍進：厳しい指導と献身的な広報活動の物語

　別海高校野球部の監督、島影隆啓氏のリーダーシップは、野球部の存続が危ぶまれる状況から、わずか数年で全道大会への出場という目覚ましい成果をもたらしました。島影氏が監督に就任した当初、彼は「3年で全道大会に出場する」と宣言しました。そして、その言葉を実現させるために、彼は従来のスカウト活動に頼ることなく、地域の中学校を訪れ、野球部の顧問や教員たちに直接アプローチするという独自の広報活動を展開しました。
　彼の指導は厳しいものであることを自認しつつも、島影氏は「興味を持ってくださるのなら面倒を見させてください」という言葉で、多くの有望な中学生たちを惹きつけました。その結果、堺暖貴選手のように、中学時代は内野手兼三番手投手だった生徒が、別海高校入学後にエースピッチャーへと成長するという事例も生まれました。
　島影氏の献身的な努力と、彼が築き上げたチームの精神は、野球部のみならず、学校全体、さらには地域社会にも大きな影響を与えています。彼の物語は、スポーツにおけるリーダーシップと献身の重要性を示す、鮮やかな例と言えるでしょう。別海高校野球部の今後の活躍に、引き続き注目が集まります。

（出典 toyokeizai.net）