２００６年伝説の「智弁和歌山 vs 帝京」 当時主将・古宮克人氏が〝恩返し〟で起こした２度のミラクル｜少年野球

２００６年伝説の「智弁和歌山 vs 帝京」 当時主将・古宮克人氏が〝恩返し〟で起こした２度のミラクル｜少年野球

２００６年伝説の「智弁和歌山 vs 帝京」 当時主将・古宮克人氏が〝恩返し〟で起こした２度のミラクル …3年生から中学3年生まで約80人が集まるスクールとなった。「これからも少年野球の課題や不満をヒアリングしながら、スクールでは野球を楽しんでもらって、そ… （出典：東スポWEB）

強豪・智弁和歌山の主将として2006年夏の甲子園大会準々決勝で帝京（東東京）と「甲子園史上最も壮絶な試合」を演じ、その試合で見せた執念の追い上げと劇的な逆転サヨナラ勝利が、古宮克人氏（34）の野球人生の中でも忘れることのできない瞬間となりました。その後、2018年春には智弁和歌山の部長としてセンバツ準Vへ導くなど、彼は野球界で活躍し続けています。
古宮氏は現役時代、甲子園通算68勝を挙げた名将・高嶋仁監督から多くを学びました。高嶋監督の指導の下で、彼は野球における技術だけでなく、精神面の強さやチームワークの重要性についても学びました。その経験が彼の指導者としての基盤となり、小中学生たちに自身の経験を生かした指導を行っています。
野球教室を開校して以降、古宮氏は多くの小中学生たちに野球の楽しさと技術を教える機会を与えてきました。彼は自身の経験を通じて、勝利や成績だけでなく、努力や挑戦することの大切さを伝えることに力を入れています。彼はただ野球の技術を教えるだけでなく、生徒たちの心の成長をサポートすることも重要だと考えています。
古宮氏は退職後にも他校からの監督オファーがあったにも関わらず、野球教室を選んだ理由について語っています。彼は自身の経験を通じて野球を通じた教育の重要性に気づき、将来の世代にその経験を伝えることが自分の使命だと感じているのです。
また、彼は自身の野球人生で忘れられない2度のミラクル勝利についても語っています。2006年夏の甲子園大会準々決勝の試合では、智弁和歌山が7回まで8点をリードしていながら、8回に2点、9回に一挙8点を奪われてしまいました。しかし、彼らは諦めることなく執念の追い上げを見せ、最後には劇的な逆転サヨナラ勝利を収めました。古宮氏はその試合を「魔物が二度笑った試合」と形容し、人間と人間の感情がそのまま点数に表れた一戦だと振り返っています。
思うような成績を残せず、野球から離れることを考えた時期もあった古宮氏ですが、彼はその経験を乗り越え、指導者としての道を選びました。彼は苦しい時期を経験したことで、より多くの人々に野球の楽しさや大切さを伝えたいという強い思いを抱いています。
古宮克人氏の人生は、彼自身の野球経験や指導者としての姿勢から見ることができます。彼は現役時代の経験を活かし、野球教室を通じて多くの人々に影響を与えています。彼の人生は、挫折や転機を乗り越えた経験や執念の追い上げから生まれたものであり、野球界において永く語り継がれる存在となっています。

（出典 number.bunshun.jp）