はじめに
少年野球を始めるにあたって、グローブの選び方は非常に重要です。適切なグローブを選ぶことで、子どもたちはプレーをより楽しめ、上達も早まります。本記事では、少年野球のグローブ選びについて詳しく解説します。サイズや素材、ポジション別の特徴など、さまざまな観点から選び方のポイントをお伝えします。
サイズの選び方
グローブのサイズ選びは、子どもの手の大きさに合わせることが何よりも重要です。小さすぎるグローブだと使いにくく、大きすぎるグローブだと捕球が難しくなってしまいます。
年齢別のサイズ目安
一般的には、年齢別のサイズ目安がありますが、あくまでも目安です。子どもによって手の大きさは異なるため、実際に手に合わせて選ぶことをおすすめします。
- 5〜7歳: グリーングラブサイズ(SS〜S)
- 7〜10歳: 小学校低学年サイズ(S〜M)
- 10〜12歳: 小学校高学年サイズ(M〜L)
上記のサイズ目安は、グラブメーカーによって多少異なります。実際のグラブにも手袋のように表記されたサイズがありますので、子どもに合わせて選ぶようにしましょう。
手入れと買い替えタイミング
子どもの成長に合わせて、2〜3年に一度はグローブを買い替えることをおすすめします。しかし、適切な手入れをすれば、グローブの寿命は延びます。定期的な湯もみや革油の塗布、型直しなどの手入れを行うことで、ロングユースが可能になります。
手入れをしっかりと行えば、小学校低学年から高学年まで同じグローブを使い続けられる場合もあります。ただし、手の大きさが合わなくなってきたら、新しいグローブに買い替えるのが賢明でしょう。
素材の選び方
少年野球のグローブには、主に合成皮革製と天然皮革製の2種類があります。それぞれ特徴が異なるため、子どもの年齢や野球レベルに合わせて素材を選ぶ必要があります。
合成皮革製グローブ
合成皮革製のグローブは、価格が比較的安価で手入れも簡単です。初心者の子どもや、まだキャッチボールの練習が中心の子どもにおすすめの素材です。
一方で、合成皮革は耐久性に劣るため、本格的に野球を始めるとすぐに買い替える必要があります。また、型付けが難しいのも欠点の一つです。
天然皮革製グローブ
天然皮革製のグローブは、高い耐久性と質感が特徴です。使い込むほどに手に馴染み、フィット感が増していきます。ただし、価格が高めで、手入れにも手間がかかります。
天然皮革の中でも、牛革や豚革など、革の種類によってグローブの特性が変わってきます。上級者になればなるほど、ポジション別の専用グローブを選ぶ傾向にあります。
ポジション別の選び方
少年野球を本格的に始める頃には、ポジション別のグローブを使い分けることが一般的です。ポジションによって求められる機能が異なるため、適切なグローブを選ぶ必要があります。
内野手用グローブ
内野手用のグローブは、ボールの捕球とすばやい処理が要求されるため、コンパクトでスリムな形状が特徴です。ウェブの形状やヒンジの向きも内野手向けに設計されています。
内野手別に、ファースト、セカンド、サード、ショートといった専用グローブもあります。より細かなポジションに特化したグローブを選べば、プレーがさらに向上します。
外野手用グローブ
外野手用のグローブは、大きめの革で作られ、ポケット部分が深くなっています。遠くから飛んでくるボールをしっかりと捕えるために設計された形状です。
投手とのリレーを意識した設計もなされており、ボールをスムーズに処理することができます。外野手は素早い動きも求められるため、軽量設計のグローブも人気があります。
投手用グローブ
投手用のグローブは、ボールのグリップ感を高めるために設計されています。親指と人差し指の付け根がくぼんだ形状で、グリップエリアが広くなっています。
また、しなやかな革が使われているため、グローブの開閉がスムーズです。一部のグローブには、パームの上部に穴が空いたデザインのものもあり、通気性が良くなっています。
選び方のその他のポイント
グローブを選ぶ際は、サイズ、素材、ポジションだけでなく、その他のポイントにも注目する必要があります。子どもの好みに合わせた選び方をすることで、さらに野球が楽しくなるでしょう。
メーカー選び
少年野球のグローブには、ミズノ、ゼット、SSK、アシックス、アンダーアーマーなど、さまざまなメーカーのラインナップがあります。各メーカーの特徴を理解し、子どもの好みに合わせて選ぶことをおすすめします。
例えば、ミズノは高い人気があり、プロ選手モデルも充実しています。SSKは国産にこだわっており、日本人の手に合うグローブが魅力です。ゼットは価格が手頃な点が人気の理由の一つです。
カラー選び
グローブのカラーは、子どもの好みに合わせて選ぶのが一般的です。多くのメーカーでは、ツートンカラーのグローブを販売しており、オシャレでカッコいいデザインが人気です。
ただし、一部の公式大会ではグローブの色に規定があるため、それに従う必要があります。例えば、全日本スモールベースボール協会の規則では、グローブの色は黒・グレー・茶色などの無彩色に限られています。
オーダーグローブ
自分だけのオリジナルグローブを作りたい子もいるでしょう。メーカーによっては、オーダーグローブのサービスを提供しています。デザインやカラー、刺繍などをカスタマイズでき、オリジナリティを出せるのが魅力です。
ただし、一般的な既製品グローブに比べて高価になることが多いので注意が必要です。本格的にグローブにこだわりたい子や、野球を長く続けていく子向けのサービスといえるでしょう。
まとめ
少年野球のグローブを選ぶ際は、子どもの年齢や成長、野球レベル、ポジションなど、さまざまな観点から検討する必要があります。サイズや素材、メーカーの特徴などを把握し、最適なグローブを選ぶことが大切です。
初心者の子どもには、扱いやすい合成皮革製のグリーングラブがおすすめです。上達してくれば、耐久性に優れた本革のポジション別グローブを選びましょう。グローブは子どもの成長に合わせてタイミングよく買い替えることが賢明です。
グローブ選びは、子どもたちにとって非常に重要なプロセスです。適切なグローブを選ぶことで、子どもたちは野球をより楽しめるようになるはずです。本記事を参考に、子どもに合ったグローブを選んでみてください。
よくある質問
グローブのサイズはどのように選べばいいですか?
子どもの手の大きさに合わせることが何より重要です。年齢別のサイズ目安はあくまでも参考で、実際の手に合わせて選ぶことをおすすめします。小さすぎるグローブは使いにくく、大きすぎるグローブは捕球が難しくなるため、適切なサイズを見つけましょう。
グローブの素材はどのように選べばいいですか?
合成皮革製と天然皮革製の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。初心者の子どもや練習中心の場合は価格が安く手入れも簡単な合成皮革製がおすすめです。本格的に野球を始める場合は、耐久性が高く手に馴染む天然皮革製が適しています。
ポジション別にグローブを選ぶ必要はありますか?
ポジションによって求められる機能が異なるため、適切なグローブを選ぶ必要があります。内野手用、外野手用、投手用といったように、ポジション別のグローブがあり、それぞれ形状や特徴が異なります。上級者になればなるほど、ポジション別の専用グローブを使い分けるのがよいでしょう。
オーダーグローブを作ることはできますか?
多くのメーカーでオーダーグローブのサービスを提供しています。デザインやカラー、刺繍などをカスタマイズできるため、自分だけのオリジナルグローブを作れます。ただし、一般的な既製品グローブに比べて高価になることに注意が必要です。本格的にグローブにこだわりたい子や、長期的に野球を続ける子向けのサービスといえるでしょう。
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