少年野球のチームに入ると、お茶当番の心配と同じくらい心配なのは「車だし」。
少年野球で親が心配になるのは、お茶当番と同じくらい心配になるのは「車だし(配車当番)」ではないでしょうか。
「サッカーとかそのほかのスポーツチームの場合、電車移動で遠征とか練習試合とかで行くので野球に比べたら野球よりも楽なんじゃないか」という声はよく聞きます。でも、これって少し違うんじゃないかと思っています。
小学校のスポーツで、「車だしがあるのは少年野球だけ」という親の勘違い
実際に少年野球に自分の子供も入っていた時に、同級生は、サッカーや水泳を中心にスポーツをやっている子供もたくさんいました。でも、結局どのスポーツをやっても「車だし」はあります。逆に、野球以外のスポーツのほうがたいへんかもしれません。
チーム練習では、サッカーの場合、きちんとした室内グラウンドなどでやる場合は、現地集合なので電車。水泳であれば、近くのスイミングスクールであれば、自転車で通う。といったことは、親の方はイメージできるでしょう。でも、これは、平日に練習があるからです。
でも、土日などの休日の場合は、サッカーであっても水泳であっても、車移動は必ずあります。サッカーの場合、「練習試合があれば、車移動(電車でいどうできれば電車移動ですが)」。水泳においては、大会があれば、辰巳まで車の送迎をしてさらに入場料も払わなければいけません(数百円程度ですが)。
少年野球に関しては、平日の練習は、ボランティアで大人が教えているのでできませんが、土日の練習は基本的に学校の校庭で行うチームであれば、車だしはほとんどありません。
少年野球の場合、「車だし」が多いと勘違いされてしまうのはなぜでしょうか?
少年野球も「車だし」が多くなるのは、強いチームだからです。
少年野球の場合、大会で優勝とかすると都道府県大会などの上部大会に出場します。そうなると、確かに車移動が多くなります。そして、強いチームになると、練習試合も強いチームから声がかかり、土日は、遠征で練習試合も多くなり、必然的に「車だし」が多くなります。
でも、これって、サッカーでも同じことです。強いチームであれば、遠征して練習試合もしますし、大会も大きな大会にでるたびに「車だし」が必要になります。水泳であっても、お子さんが「強化選手」(これは、野球をやっている運動神経の高い子はこの強化選手にえらばれるのですが)にでもなれば、毎週のようにいろんな水泳大会があり、合同練習とかもあり、そのときに「車だし」があります。
スポーツをやるうえでは、強くなればなるほど、お子さんがそのスポーツをうまくなればなるほど「車だし」はどのスポーツでも多くなってきます。
子供は強いチームで、うまくなってくれば成長する
子供は、どんなスポーツでも試合で勝ちたいし、もっともっとうまくなりたいと思っています。
少年野球を教えていると、試合に勝ったあとの子供の成長は目を見張るものがあります。そして、どんどんうまくなります。その成長をみることが、監督・コーチはとてもうれしく楽しいものです。自分の子供でなくても、監督・コーチがうれしくて楽しいんですから、きっと、ご両親はもっと楽しくてうれしいはずです。私は、自分の子供をまじかで見て、本当にうれしいし、楽しいし、毎週が感動する日々でした。
だから、もし、近くの学校などで練習をしている少年野球チームであれば、ご両親には時間があれば練習もみてほしいと思っています。
試合や練習をみて、お子さんの成長を実感してほしい。
確かに、土日のせっかくの休みを少年野球チームの「車だし」でつぶしたくない。と思うのもよくわかります。でも、考えてください。小学生は1度しかありません。その数年間だけ、子供の成長を一緒に感じてほしいと思います。毎週、「車だし」することはありません。たまには「車だし」をして、1日子供の練習や試合をみて、子供の成長を感じてもらいたいと思っています。
私は、チームの父兄の方にも「無理して車だししなくてもいいですよ」とよく言っています。だけど、「練習や試合はできるだけ見に来てください」と言っています。練習や試合をみていれば、きっと、「見に行きたい」と思うはずです。
そして、なによりも子供たちは、試合や練習をお父さんやお母さんが見に来てくれることはとてもうれしいのです。
もし、「子供の成長をみる」”ついで”に「車だし」をしてくれれば、もっとお子さんはうれしく感じます。なによりも、お子さんは、自分の車で移動することは、とてもリラックスして試合に挑めるのです。子供は子供なりに「他人の車で移動」するのは、気を使っていると思いますよ。
中学・高校でスポーツをできたら、もっともっと大変になるか、何もしなくてよくなるかもしれませんよ。
小学校時代に、スポーツで中学校や高校に行けるようなお子さんになったら、少年野球の「車だし」なんて楽なものだと感じます。スポーツ推薦とかでいくような学校なら、当然、チームは強いし、強くしたいと思って、毎週、練習試合や遠征があります。そんなチームに入れるようなお子さんになってほしいと思いうなら、少年野球はいい練習台ではないでしょうか。
「うちの子はそんなセンスはないから」と中学・高校は普通でいいと思っているおとうさん・お母さんもたくさんいると思いますが、仮に中学校・高校で、そんなに強くないチームに入ったとしたら、2度と少年野球時代の経験はできないのです。でも、入部した少年野球チームがある程度強ければですが。。。
小学生の時しか「一緒にできる時間」はないといっても過言ではない。
子供と一緒にスポーツをできるのは小学生時代しかないと思います。親も一生懸命やれば、子供も一生懸命になるし、いつもチームの話ができます。中学生・高校生になったらできない経験です。
そして、「一緒に一生懸命」やっていれば、お子さんもきっと野球を好きになるし、うまくなります。
だから。「車だし」に限らず、少年野球をやりたいというお子さんなのであれば、積極的に楽しんでお父さん・お母さんも参加してほしいと思います。自分のお子さんのために。
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