慶応義塾大学野球部の大分県中津市での合宿
　慶応義塾大学野球部が、福沢諭吉の故郷である大分県中津市にて、歴史的な合宿を行いました。2月17日から19日にかけて、ダイハツ九州スタジアムでのこの合宿は、市教育委員会と市スポーツ協会の主催のもと、地元の小中学生を対象にした野球教室も開催されました。
　この合宿は、慶応義塾大学野球部にとって初めての試みであり、昨年の東京六大学野球の秋季リーグ戦での優勝、そして第54回明治神宮野球大会での勝利に続く、新たな挑戦となりました。特に注目すべきは、107年ぶりに夏の甲子園で優勝を果たした慶応義塾高校の後を追う形での合宿であり、高校・大学ともに全国の頂点に立つ慶応義塾の野球部の強さを再確認する機会となりました。
　合宿では、福沢諭吉旧居・福沢記念館の見学や中津城公園内にある独立自尊碑前での記念撮影など、野球だけでなく文化的な活動も行われました。これらの活動は、選手たちにとって、スポーツの枠を超えた教育の場となり、福沢諭吉の精神を学ぶ貴重な体験でした。
　地元の小中学生に向けた野球教室では、慶応義塾大学野球部の選手たちが直接指導にあたり、野球の技術だけでなく、チームワークやスポーツマンシップの大切さを伝えました。これは、将来の野球選手を育成するだけでなく、地域社会との絆を深める素晴らしい機会となりました。
　慶応義塾大学野球部の中津市での合宿は、スポーツと教育が融合した、記憶に残るイベントとなりました。このような取り組みが、選手たちの成長はもちろん、地域社会にも肯定的な影響を与えていくことでしょう。