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飛びすぎる「ビヨンドマックスレガシー」を考える|少年野球ニュース

1本4万円のバットは、本当に飛びすぎる!

お父さん・お母さんにとって、お子さんのヒットやホームランを見ることは本当に楽しいですよね。その気持ちはとてもよくわかります。

だから、高い性能の高いバットをお子さんに買ってあげることも親としては当然のことだと思います。数年前から「ビヨンド」だとかがでてきて、子供たちはボールが飛ぶというので、みんなほしがっています。

最近では、cというのがでてきて、本当によく飛びます。この間の試合でも、軽く振った打球でしたが、「ライトフライかな?」と思ったら、さく越えのホームラン!これって、親にとっては本当にうれしい限りですよね!少年野球を楽しむには本当にいい買い物かもしれません。

これからのお子さんの「野球人生」にとって本当にいい買い物なのか?

これは、個人的な感想ですが、少年野球の時代に本当によく打ってセンスのあるお子さんをみてきましたが、「ビヨンド」などのバットを使っていたお子さんは、中学校や高校に進んだときに「スランプ」に陥っているケースが多いと思います。

少年野球時代に本当によく打って、スイングもよくて、中学校・高校と進むと楽しんだなあと思っていたお子さんが、中学校のシニア(硬式野球)では打てないまたは普通の選手になってしまっている傾向が「強いのではないかなと思います。

これは、小学校時代に本当に打っていた選手でも、中学校になると必ず1度はバッティングで悩むことはどんなお子さんでもあります。そうした悩みを繰り返して野球はうまくなっていきます。これは、どんなお子さんでも経験することで特別なことではありません。

また、中学校は軟式野球をやっていたお子さんが、高校野球の硬式になった時に、最低でも半年くらいは、軟式ボールと硬式ボールの違いになれるまで時間がかかることががあります。

こうしたときに、身体も未成熟で基本がまだまだできていない小学生のときに「ビヨンド」などのバットでヒットやホームランを打っていたお子さんの場合、小学校時代の成功体験を忘れられず、中学校・高校での「壁」に立ち向かえないのではないでしょうか?

いろいろ悩んでやっとバッティングがよくなってから「ビヨンド」を使っていたならいいですが、最初から「ビヨンド」でヒットを打っているなら、打てなくなったときに「その答え」を見つけるのに時間がかかっているのではないかと個人的には思っています。

中学校・高校は、それぞれ3年間。小学校に比べたら本当に短い時間です。その短い時間の中で、悩んだり困ったりしながら競争に勝っていくことで自信がついていきます。小学校時代に自信が崩れたときにどう立ち直っていくか。そうしたことも、経験してもらうようにするのもお父さん・お母さんの役割だと思います。

「小学校時代だけでも」と思う親の気持ちも大切ですし、「これから好きな野球をずーっと続けてほしい」と思うなら、そうした環境づくりをすることも親の役割ではないでしょうか?

1本4万円もする「ビヨンドマックスレガシー」を否定しているわけではありません。でも、ビヨンドマックスレガシー
は、大人が野球を楽しむために、体力が落ちたときに昔みたいにボールが飛ぶことを楽しむことを主眼に開発されたものだと思います。そうしたことも考えて、「1本4万円のバット」を使ってもらうようにしてくれたら、もっともっといい選手になっていくと個人的には考えます。

 

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