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少年野球の守備|ショート(遊撃手)の守備範囲と考えなければいけないこと

ショート(遊撃手)は、「守備範囲の広さ」と「打球の判断力」

少年野球にとって、ショート(遊撃手)は花形のポジションです。だいたいチームで一番守備が上手い人がやるポジションです。ショート(遊撃手)は”バッターが打ったら”自分のところに来た打球だけでなく、ほかのポジションに飛んだ打球にも反応して、中継プレーやカットプレーをはじめ、野手全員の動きを的確に指示することも重要な役割です。

「キャッチャーの指示をチームに伝えること」も重要な仕事

ショート(遊撃手)は、打球を捕って送球するこということも基本の大切な仕事ですが、一番打球の状況、ランナーの状況を見えているキャッチャーの指示を的確にチームメイトに伝え、中継プレーやカットプレーに対して反応して、チーム全体を動かすことも重要な役割です。(※外野とのカットプレーは別の記事で詳しく) よって、ショート(遊撃手)は、野球のルールを知っているのはもちろん、打者がどこに打ったらどう動くかという先のプレーを常に予測できる選手がショート(遊撃手)に向いています。

ショートの守備範囲(ボールを処理する範囲)

ショート(遊撃手)の守備範囲は、打者が打った時の三遊間へのゴロから、センター前に抜けるようなゴロまで、守備範囲は広いです。さらに、サード(三塁手)の後ろのフライやピッチャー(投手)の後ろのフライなども守備範囲になります。 また、打球を処理する守備範囲も広いのですが、サード(三塁手)やピッチャー(投手)が処理する打球のカバーリングも大事な守備範囲です。ショート(遊撃手)は、常に打球に対しては反応するのがショート(遊撃手)になります。 ショート(遊撃手)は、自分で捕る打球について、必ず「俺が捕る!」とか「オーライ!」とか大きな声をだすことも大事ですが、自分のところ以外の打球に対しても「サード!」とか「センター!」とか、誰が捕る打球なのかを大きな声でチームに指示することは、ショート(遊撃手)にとってものすごく大事なことです。

【ショートの守備範囲】

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守備で考えておくこと①「三遊間とサードのカバー」

ショート(遊撃手)は、当然、自分のところに来た内野ゴロを処理することが大事な仕事です。 そして、「サードが捕る」と思った打球に対しても、”万が一、サードがエラーしたら”と考えて、サードゴロであっても、サードのカバーリングに動きましょう。
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守備で考えておくこと② 「自分よりも左側の打球では二塁ベースに入る」

ショート(遊撃手)は、ランナーが1塁にいるときに、ファーストやセカンド側に打球が飛んだ時には、2塁からのダブルプレーや2塁で1塁ランナーをアウトにするために2塁ベースのカバーに入りましょう。 また、ランナーがいない場合であっても、自分以外のポジションの選手が、1塁に悪送球をしたことも考えて、2塁ベースのカバーに入っておきましょう。万が一、暴投してしまったら、バッターランナーは2塁に走ることも想定して、2塁ベースのカバーに走りましょう。
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守備で考えておくこと③ 「ランナー2塁のときはピッチャーからのけん制球」

ショート(遊撃手)は、ランナーが2塁にいるときは、ピッチャー(投手)からのけん制球にそなえて、2塁ベースにはいるように動きましょう。2塁ランナーは盗塁をすることもあるので、できるだけ2塁ランナーにリードさせないように、ショート(遊撃手)もランナーをけん制しましょう。 けん制に動いていると同時に、ピッチャー(投手)が、バッターに投げたら素早く定位置に戻ります。さらに、打者が見逃した場合は、キャッチャーからもけん制球がくるので2塁ベースの方向に動きましょう。
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【まとめ】 ショートは「次のプレーを予測して動く」ことができるかどうか。

ショート(遊撃手)は、確かに少年野球も含めて花形のポジションです。だけど、ただ「ボールを捕るのがうまい」、「肩が強い」だけでは、ショート(遊撃手)はできません。 すべての打球に反応できる能力、すなわち、「次のプレーを予測できる能力」が必要なポジションです。
  • こういう打球がきたら、どこに投げる。
  • ここに打球がいったら、どこに投げるか指示をする。
  • ここに打球が飛んだら、どこにカットに入る
  • 万が一、暴投したらこう動く
  • 万が一、ランナーが走ったらこう動く。
などの、「次のプレーを予測して動くこと」ができる選手が、ショート(遊撃手)に適した選手と言えるでしょう。どう動いたらいいかは、別の記事で解説します。

【まとめ ショート(遊撃手)の守備範囲とカバーリングの動き】

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【まとめ ショート(遊撃手)が考えておく守備位置】

ランナーノーアウト1アウトのとき2アウトのとき
なしサードゴロの時のカバーリング ほかの内野ゴロで1塁に暴投したことを考える左と同じ左と同じ
1塁にいるときサードゴロの時のカバーリング 1塁ランナーの盗塁したときの2塁ベースに入る。左と同じ左と同じ
1・2塁のとき(ピッチャーのけん制で2塁ベースに入る。) サードゴロの場合は、サードのカバー セカンドゴロやファーストゴロは、2塁ベースに。左と同じ左と同じ
満塁のときホームでアウトにするために 前進守備左と同じサードゴロの場合は、サードのカバー セカンドゴロやファーストゴロは、2塁ベースに。
1・3塁のときホームでアウトにするために 前進守備 (1塁ランナーが盗塁したときは2塁ベースへ。)左と同じ通常の定位置の守備で、一塁でアウトにする。 (1塁ランナーが盗塁したときは2塁ベースへ。)
2塁にいるとき(ピッチャーのけん制で2塁ベースに入る。) サードゴロの場合は、サードのカバー 左と同じ(ピッチャーのけん制で2塁ベースに入る。) 定位置の守備位置で、一塁でアウトにする
2・3塁のときスクイズバントを警戒して、前進守備左と同じ定位置の守備位置で、一塁でアウトにする
3塁にいるときスクイズバントを警戒して、前進守備左と同じ定位置の守備位置で、一塁でアウトにする
【バッターランナーが2塁打以上の長打を打ったら】 ※2塁打以上の時は、中継プレーやカットプレーに動く。(詳しくは別の記事で)

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